寄せられた言葉

たくさんの方から映画へのコメントを寄せていただいています

我々はテクノロジーに振り回されている。
もっと便利になりますよ、
と耳元で囁く声にうかうかと乗っている。
目を覚ますためにはこの映画を見るのがいい。
おっとりとした日々の記録の中に
とても大事なことが隠されているのに気づいた時、
あなたは慄然とするだろう。
老人たちの顔に過去ではなく未来を読み取るだろう。

池澤夏樹(作家)


この映画を観るまでこの事実を全く知りませんでした。

山口県の田舎で昔ながらの素朴な生活を営み続ける高齢者たちが

28年も展開してきた市民的不服従は、見事としか言いようがありません。

原発は絶対反対!

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)


この映画はみるしかないでしょう!

瀬戸内海の漁村、方言、田んぼ、タコ漁、一本釣り、

海女さん、海の祭り、過疎化、

兄妹3人だけの小学校、上関原発反対運動、

法律は誰のためのものか?!みれば考えざるをえません。

坂田明(ミュージシャン)


種もみの植え付け、田起こし、代かき、田植え、稲刈り、稲木を建てて、稲を乾燥させる―

美しい棚田を守る一年が丁寧に活写され、

それに象徴される島の暮らしが、作業する手元から伝わってくる。

漁に出る。釣った魚に語りかける。

一夜干しのタコを干す。風に吹かれるタコの仕草に笑い転げる。皆、若くない。

一人の夜が寂しいなら、てくてく夜道を歩いて、

気心の知れた仲間との、夜更けのお茶会に集う。

たまのコンサートに飛び入りする女漁師のタミコさんの扮装に、涙を流して笑い崩れる。

デモ行進の準備はピクニック気分。シュプレヒコールもどこか楽しげ。でも命がけ。

この日常を守りたいから。次世代へ繋ぐ、責任があるから。

見させていただいて本当によかった。そして祝島の今が気になる。

 

梨木香歩(作家)


そこには、当たり前の海と当たり前の山がある。

当たり前の労働と当たり前の営みがある処に、当たり前のように神が宿り、

おおらかにして荘厳なる祝祭が準備されている。

おそらくは、路地に横たわる猫のあくびほどに贅沢で退屈な小島に、

28年間におよぶ原発問題を、あたかも自身の運命であるかのように受け止める、

したたかでしなやかな島民たちのいのちの輝きを、

「褻(ケ)」から「晴」への移行、あるいは動から静への転換のつなぎ目に現出させた、

纐纈あやの確かな眼差しを確認することにおいて

「祝の島」がいま、私たちの目前に立ちのぼってくる。

 

村石 保(編集者)


自然の法則に身を委ねる尊厳溢れる営み。

季節の折、自然光、自然音、生活音のみを伴奏にする「音の映画」でもある。

28年間、十億円の漁業補償金の受取を拒否しながら

「命の海」を守り続けている祝島島民が、

我々一人ひとりの代わりに最前線で命を張ってくれている!

 

中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン(モノノケ・サミット))


子や孫がご飯を食べられるようにとの願いを込めた岩壁の棚田の凄さ。海も素晴らしい。

島の人は本当の豊かさを享受し、人間の尊厳をじっくりと育んできた。そこへこの現実。

確かな映像力で「祝の島」の苦悩が迫ってくる。

 

大石芳野(写真家)


『祝の島』が映し出している離島の生活は、何千年という記憶の濾過で澄みきっている。

島が自給自足の永遠の平和を生きてきたことは、誰の目にも視える。

「原発」との島民の闘いは、人間のこの何千年を背負っていると思った。

 

前田英樹(批評家)


島に住む皆さんは、人間の良心のかたまりです。

そんな島人の吸引力に集まる人々もまた、

良心のかたまりです。
「自然は尊い」という、

当たり前の想いを当たり前に望むことが

難しくなっている世の中。

島の人々は真直ぐに前を見据えて声をあげています。

そんな姿を見せ付けられると、

ただ無性に涙が溢れてくるのは、

きっとわたしの良心も、

ぴこぴこと呼応しているのでしょう。

根本きこ(フードコーディネーター)


鳥の声、風の音、波の音、棚田に流れる大きな雲の影。

原発建設予定地の方向から登る美しい朝日。
きびしい自然と対話してくらす祝島の人々の顔は

磨きぬかれ、凛と美しい。

地に足をつけた身のたけにあった暮らしぶりを
逃げずにしっかりと目に焼きつけてほしい。

内藤いづみ(在宅ホスピス医)


静かなゆったりとした時間の中で、

睦みあい慈しみあっているひとびとの暮らしを壊すことなど、誰にもできないはずだ。

原発の侵入がどんなに罰当たりなものか、

この映画での太陽と海と人間の美しさを眼にすると、よく知らされる。

 

鎌田慧(ルポタージュ作家)


 上映時間1時間45分もあったかしら、

気がついたら終わっていた。

人はみなこんな風に暮らしたい、

そう思わせてくれる、

海に支えられた祝島の人々の毎日。

原発と引き換えに、

この海を壊してしまって、本当にいいのだろうか。

小室等(ミュージシャン)


淡淡と共に助け合いながら生活し、

海、山、祖先への感謝とともに

掛替えの無い豊かさを受け継ぎ、

破壊する事なく後世へ繋げようとしている

祝島のお年寄りの方々。

何を為すべきで、何を為すべきではないのか、

「祝の島」は私達皆んなの問題に向き合う映画だと思います。

広川泰士(写真家)


ここで死にたい島

全国で起きていることの縮図というか、みな同じ。

国家のつごうより一人一人の暮らしの方が大切だ。

「いらっしゃい」と魚を釣るおじいさん。

営々と棚田をつくるおじいさん。たのしい茶飲み話。

そんな暮らしと比べれば原発なんて何の意味も無いことを、

この映画はまっすぐに伝えてくれる。

森まゆみ(作家)


映画は、何も答えを導いてはくれないけれど、
あの島から、島の人たちから、

確かに何かを受け取ってしまった者の

葛藤を見た思いがします。
今の私の迷いがそのままそこにあるようで、

もどかしいです。

二階堂和美(歌手)


すっかり日常生活化して、

拳を突き上げる姿も

ラジオ体操かと見まごう程にリラックスしたデモ行進。

果ては、コタツでただ延々と紅白歌合戦を見る、おばあ達。

これって、原発問題の映画なの? 

いやいや、だからこそ見えてくるものが有るんだなぁ。

下村健一(市民メディアアドバイザー)


自分が島に暮らした気がしました。
魚を獲って田を耕して

飯を食ってごろりと眠る。

長く人類の遺伝子に刷り込まれた

基本的で単純な

「いきものの記憶」を蘇らせてくれる映画です。
そして静かで深い「いきものの怒り」も呼び覚ましてくれました。

ヤノベケンジ(現代美術作家)


 科学技術の進歩が

必ずしも人間の幸せにつながるとは限らない。

自分たちの生活の糧である海を守りたい

という祝島の人々の叫びは、

人間として当然だと思う。

原発が人間の心も傷つけてしまう悲しさが

ひしひしと伝わってくる。

藤田和芳(「大地を守る会」会長)


ウランソースのディナーより
御塩おむすび。
宝の海は心の恵み。
そんな人の営みを
祝島の人は教えてくれる。
22世紀の人へと受け継ぐ
私達の学びの映画である。

鈴木寅二啓之(美術家)

 


釣ったタイに「よく来てくれたな、お前は」と声をかける漁師さん。

三人しか子どものいない小学校。

 大晦日、年寄り四人がこたつに入って紅白歌合戦を見るー

こんな生活をズタズタにする原発はやはりいらない。

名取弘文(おもしろ学校理事長)

 

 


先行上映で「祝の島」をご覧頂いた方からの感想をご紹介します。

【4/26完成披露試写会での感想】

 

*映画を観ていて、何度か涙が出てきた。

 あったかいおばあちゃん、おじいちゃんの顔を見て、とてもほっこりした。

 入学おめでとうと涙してくれるおじいちゃん、おばあちゃんがいるのって、幸せだな。

 原発はもちろん考えなくてはいけない事柄だけど、

 祝島にとって一番問題なのは二極化された島民の心なのだと感じた。

 “原発”はそれを引き起こした。

 日常の中に問題を持って生きていくこと。

 わたしもしなくちゃいけないのだと思う。

 声をあげつづけていくこと。

 外部の人間は原発のことしか考えられなくて、

 島民の心を考えられるのは、島民だけなのかもしれない。

 もどかしいような言葉にできない気持ちが残った。

 伝えること。知ること。知って“何を”するか?

 自分は関係ないという思いを持った今の人々に訴えていくこと。

 写真も同じなのだな、と考えた。感じた。(19歳 女性)

 

*まずは、自然がすばらしかった!
 小さな島の中で耕し、漁をして、自分たちの生きる事をまかなっている人々の姿から

 人間の生きる事の原点をしっかり感じさせて頂いた。

 海の山から命を頂いている。その源の海を守らなければ、村人の命が続かない。

 そこから来る原発反対だととてもよく分かった。
 自分の食を自分の体を使って自然からえていくことの尊さと重み、

 そしてそれをしている人の深い人生観は上ずった文明の中で

 あくせくしている都会人に大切な原点を示してくれる。

 すばらしいメッセージを感じさせて頂きました。(64歳 女性)

*祝島の人、ひとりひとりの生活の匂い、個性、空気が画面から伝わってきて、

 ほんとうに魅力的な方たちの姿に魅了されて引き込まれました。
 原発問題がくらしの中に根付いていること…大事なことは何か、ブレないで、

 大きな力と戦って行くことはパワーのいることだと思います。

 元気なお母ちゃんたちがいる限り、豊かな自然は守られると信じています。

*都会に住むわたしたちひとりひとりの問題として、

 この映画をたくさんの人に見てもらいたいです。(38歳 女性)


【5/1下高井戸シネマ 優れたドキュメンタリーを見る会での感想】


*原発反対の固い映画かと思ったら、瀬戸内海の海と山に囲まれた村の

 元気なおばあさん、おじいさんのコメディでした。でも、人間の文化、

 日の暮らしの原点を見せてもらいました。棚田の美しさ、海の豊かさ、

 決して壊してしまってはいけないものがたくさんあります。

 原発は要りませんね!(女性)

*音がよかったです。大好きでした。土をふみしめる音、

 テーブルにコップを置く音など、

 実に丹念に拾われていたのが、心にしみてきました。
 「原発」の問題は大きいが、お茶の時間と称して毎夜集まる近所の皆々。

 こんな生活があれば、住む家を失う人が命をかけながら、

 路上で暮らすにまで至らないのに…と強く思いました。

 「祝の島」これからどうなるのでしょう。

 うつっている人のあったかな表情は、うつしている人を信頼しているからで、

 皆とてもステキでした。(女性)

*一言一言が深く、命をかけて何かしているだろうか、自分を省みた。

 守りたい、止めたいのはもちろんだけど、

 生き方を根源から見つめなおすことになりそうです。(女性)


*自分たちの事を良く知っている。自分たちの事を守ろうとしている。
 そんな、とても高い意識の島の人を尊敬します。(男性)

*「原発反対」の姿勢に注目してみようと思っていたけれど、

 それ以上に島の人々の温かい心がよく伝わってきました。


【4/30瀬戸内海巡回上映 山口県柳井市での感想】

 

*ニュースで見ていた原発反対運動と映画から観た祝島の人がこんなに違うとは…。

 たくましさ、明るさ、懐の深さ、・・・、元気が出ました。


*人間にとって「豊さ」とは何なのでしょう。自然を守るなんて

 本当におこがましいですね。

 私たちは“自然に守られている”ことを自覚しないといけないと思いました。

 自然とともに生き暮らす祝島の人々、

 人としての本当の“豊さ”を持った人たちなのでしょうね。

 「“推進”の人も“反対”の人も心理は同じ事」心に残っています。

 もし私の夫が中電で働いているとしても、今のように“反対”と言えるのか、

 ・・・問われた気がします。原発は大反対です。何百年も続いていくこわい放射能、

 …子孫に残したくない問題ですね。

 

*祝島は原発反対の島ではない。日本人として、

 瀬戸内に生きる人間としての誇りと尊厳を守っている。ただそれだけの島なのだ。

*映画を見て感じたことは、あまりにも知らないことが多いということです。

 自分の問題として考えていかねばと思いました。

*この映画を見て、先ず第一に考えさせられたことは、相手の立場になって考える、

 忍耐と我慢、身の丈にあった生活をする、という生き方に感動した。

 苦しみの中に笑いを持ち、年老いてもみんな仲良く助け合うこと、

 自然を守ることは大変ということ。監督さんが若かったのにびっくり。

*大変すばらしい映画でした。

 この映画のすばらしさは、島の人々そのものだと感じました。

 それを届けてくださった監督に感謝いたします。

 ずっと、涙が込み上げたのは何故でしょうか?

*感動の一言です。島民たちのすばらしい生き方、一つ一つの言葉は宝石でした。

 飾らない視線で自然に撮られたドキュメントに拍手喝采でした。

 自然回帰の心をいただけたことに感謝です。

*祝島の自然を目の当たりにして、近くに住んでいても

 初めて島民の人たちの生活を見る事ができ、すごく感動しました。

 原発の必要性は、一人一人の考え方次第で、ぜいたくな生活に慣れた人間が、

 原点に帰った生活をすれば、自然を壊し、子孫に何が残せるか、

 みんなが考えるいいチャンスだと思います。

*人として生きる上で、何が幸せか考えさせられました。