2010年

12月

29日

コラムVol.12 樋野香織(神戸アートビレッジセンター)

纐纈あや監督は非常にアクティヴで聡明でなごやかに押しが強いひとである。

と感じたのは本橋監督の「バオバブの記憶」の宣伝のために、神戸に来られた時だ。

そう、あの時、纐纈さんは何を発したのかはきちんとは覚えていないのだが、

「にっこり」しながらも、その言葉の意味よりも、その黒いしっかりした瞳に

「まかせろ」と書いてあった(気がしました)のが印象的でした。
そんな、理屈では説明しにくいが、とにかく無条件に人を信頼させてしまう纐纈さんの監督作品。

完成までのお便り通信で、またも「こんなにも好い匂い充満をさせても、そうは!」と、

「そうはいっても監督第1作!」と言い聞かせ(る必要はそれほどないのですが)、

作品のテーマや着眼点もすこぶる期待大で、実際の作品を拝見させてもらうまで、

先入観を無しにする努力が必要であった。
「自分の祖母や祖父でない人をおばあ、おじいと呼ぶのはしつれいにあたる」と

やや誇張した警戒心も持ちつつ、完成作品を拝見する日が来た。
すると、そこには「私の」と言ってしまえるほどの、

絶妙な距離感を持って受け入れてくれる、「私の」島があって、

おじいやおばあや子供たちがいた。旨い匂いは本当だった。

ためらい無くたらふく食べて、昼寝までした。紅白もみた。
そうだ!纐纈さんは単に「にっこり」ばっかりの人じゃないゾ!

と思い返し、作品を反芻するとそこにもあそこにも、替えられないメッセージがあった。

「まかせろ」瞳で語った(ことになっています)纐纈さんの
愛と理性がそこにきちんと存在していた。
いま、神戸の人に見ていただけれうれしかった作品を年末に思い返しておりました。

こういう作品を上映させていただけて、本当に感謝しております。

「祝の島」の上映はまだまだつづく、つづいてほしいと思います。

 

 

                    神戸アートビレッジセンター 樋野香織

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コメント: 1
  • #1

    (日曜日, 17 8月 2014 20:48)

    2010-2012までヨルダン(日本が原発を売ろうとしていた国)
    2012-2013まで福島県
    そして今は、東京住まいの和さん。

    お盆休みは祝島へ行ってきました。
    朝市で買ったスモーク豚、とってもおいしかったです。
    ひじきもさっそく料理しました!

    映画も見てみたいなぁ。